2008.03.05 (Wed)
君、忘れることなかれ
お葬式と言っても、亡くなられてから1週間経っていて、遺体はすでに埋葬され、宗教的な儀式(プロテスタントでした)としてのお葬式です。
小さな教会に50人ぐらいの人が参列していました。
その友達のお母さんはチェコスロバキア(当時は)出身の方でした。
なので、チェコからも親戚が来ていました。
お葬式を1週間遅らせたのは、親戚の方のほとんどがチェコに住んでいたからです。
彼女は、99歳。
身体をこわしてから、約1年間、息子夫婦のお世話になっていたのでした。
亡くなる前日、食欲をなくし、ほとんどベットから動けなくなったそうです。
病院に連れて行こうか迷ったらしいのですが、本人の意向もあり、友達夫婦も老衰に近い形で死なせてあげたいと病院には連れて行かなかったそうです。
この決断は、とても勇気がいったと後で聞きました。
連れて行けば身体にチューブを入れられ、植物状態で生かされることが予想される、でも、自分の親の死はとても辛いものです。
植物状態になっても生きていて欲しいと思うものだと。
その彼女、代々チェコの裁判官の家系で、姉妹のうち、一人は弁護士、一人は裁判官になったそうです。
そういう彼女も姉妹と同じように法律の教育を受けたのですが、夫となった人がスイス人で、スイスに連れ添ってきたので、裁判官の道は断念したとか。
そのお二人。
彼女が30代の半ばに出会ったのですが、婚約した直後、第二次世界大戦が勃発、スイスとチェコスロバキアで離れ離れになってしまったそうな。
待つこと、7年。
7年経って、ようやく一緒になれたそうです。
そして、一人息子が生まれたんですね。
今日、その息子である彼はまだやつれた顔をして、目は真っ赤でしたが、お母さんを看取り、無事にお父さんのもとへ送り出せたことにほっとしたのか、幾分顔色が戻っていました。

スイスの冬将軍はまだ去っていず、昨夜から雪が降っていました。
でも、お昼過ぎから夕方のちょうどお葬式の間は、雪がやみ、雲が晴れて、少しだけ夕焼けになりました。
まるで、お母さんの魂の道しるべのよう。
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今、また雪が降っています。
大きなぼたん雪ですが、かなり激しく降っています。
この様子だと、明日の朝には積もっているかもしれない。
私の周りの人は、田舎というのもあるかもしれません。できるだけナチュラルに死にたいと思っているみたいです。で、自分の死期が分かる人も多くて、家族に病院に連れていくなって、釘を刺すんですって。
スイスは、もう治らない患者さんを安楽死させてあげることも法律で認められているみたいです。
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7年ごしの愛かぁ。すごいですねぇ。
息子さんの決断もすごいです。
私だったらできるかなぁ、と考えてしまいます。うちの祖母も最後は1ヶ月以上、植物状態でしたが、もうかつての祖母ではない状態で息だけしているという感じ。プライドの高い人だったので、本人の意識があったら嫌がったと思いますね。では機械を止めてと言えるかというと(法律はともかく)、それは感情的に難しい。肉親ですからね。最後は自然に呼吸がとまりましたが。
難しい問題だなぁと思います。